イマの居間 | 酩酊詩人

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世界の酩酊飲料

世界には酩酊作用を引き起こす多種多様なドラッグ飲料が存在する。

現代の人類にとって最も身近で手軽に入手可能できるドラッグ飲料はアルコールだろう。

 

カナダやアメリカといった大麻先進国ではTHCをドリンク飲料として販売している。インドのバラナシでは大麻をラッシーにした「バングラッシー」が売られており、ヴェーダなどのインド神話に登場する神々の飲料である「ソーマ」も有名だ。

 

ハワイでは古代ポリネシア人が持ち込んだとされるアヴァ(A’wa)を飲むことができる。タイではクラトムと呼ばれる鎮静作用がある熱帯植物を飲料として飲むことが可能だ。

 

更なる酩酊状態、サイケデリック体験を得たい場合は南米ペルーのアヤワスカが有名だろう。もしくは、タイで象の糞から自生したシロシビンマッシュルームから作られたマジックマッシュルームシェイクから体験を得ることも可能である。

 

LSDに関しても、紙として摂取する以外に、飲み物に成分を含ませて飲むこともできる。古代ギリシャのエレウシスの秘儀では、麦から作られた飲料「キュケオン」が用いられており、一説によると麦角菌が含まれていたという話だ。ちなみに、LSDアルバート・ホフマンが麦角菌から得られる化合物の医学的応用を探求している中で、偶然合成に成功した化合物である。